今回は実際の数字を用いて大学入試の実態をお伝えしたいと思います。
図1.大学進学状況の推移と予測 ※学校基本調査等より作成。2014年以降は代ゼミ推定
浪人生を含めて今春の進学状況を計算をすると、18歳人口全体に対して大学進学率は49.9%(前年度比0.9ポイント減)となります。浪人生を含む大学進学率は、1991(平成3)年3月の25.5%以降、2011(同23)年3月の51.0%まで20年間連続して上昇を続けてきましたが、その後は2年連続して低下しています。しかしほとんどが横バイ状況といってよく、受験人口は73万人前後で推移しています。2013年↓2014年↑2015年と小幅な増減です。
大学“全入時代”などと言われていますが、この「全入」の定義はあくまで受験生の数と大学全体の定員を単純に比較した「数字の上での話」にすぎないのであって、“全入時代”になっても難関大学は難関のままです、また“全入時代”の今でも定員割れしている大学はあります。そして、中堅と言われている大学、ほとんどが「数字上の競争率(=受験者数÷定員)」は10倍超えています。また、「実質競争率(=受験者数÷合格者数)」も3倍前後というのがごく普通の倍率となっています。
このように、世間で言われていることとは、違った実態が実際のデータから導き出されると思います。どんな時でも、周りに左右されない本物の“ブレない実力”を身に付けて受験を突破しましょう!!
次回予告:では実際の大学入試の選抜の仕組みや日程はどうなっているのか、についてお届けします